感染症(ノロウィルス)について

こんばんは。さざなみ苑居宅介護支援センター 上嶌です。
さざなみ苑では毎年、感染症対策としてインフルエンザやノロウィルス苑内発生時を想定した実技研修を行なっています。今年もその様子をアップしようと思ったのですが、事情により今年は全体研修という形では実施しなかったので、写真を撮ることができませんでした f(^ ^:)

ノロウィルスといえば、一時期牡蠣の生食が原因とよくニュースで言われていました。ブランド牡蠣の産地では安全に生食できるよう、いろいろと対策がされているようで(高級すぎてなかなか僕の口には入りませんが)、僕も牡蠣は生か軽く火を通して食べるのが一番美味しいと思いますが、職業上、ここ数年は生食はしないようにしています。

ノロウィルス退治には規程の濃度の次亜塩素酸で消毒するか、中心温度85℃以上で1分以上加熱することですが、中心温度85℃1分間というのは、調理方法としてはかなりしっかりと火を通すことになるので、固くなりますし、旨みも外へ逃げてしまいます。

火を通しても美味しい牡蠣の食べ方はないかといろいろ考えていると、「カキバター」「カキグラタン」「カキのオムレツ」「クラムチャウダー」「カキ入りお好み焼き」「カキのから揚げ」「土手鍋」・・・けっこうありますね。
*ちなみにノロウィルスは「酢」や「アルコール」には強く、退治する効果はほとんどありませんので、注意して下さいね。

本題のノロウィルス対策ですが、まず第一は、当たり前ですが、感染者は一定期間調理に従事しないこと、次に感染者の嘔吐物や排便を決められた方法で、きちんと処理することです。そして確実な手洗いと換気です。この3つを実施するだけでも建物内での集団感染はかなりの確率で予防できます。インフルエンザ予防も、まず基本はうがい、手洗いですので、きちんとした手洗いで2大感染症の季節を乗り切りましょう!

(追加)生食については牡蠣だけでなく、全ての食品で食中毒のリスクはありますし、他の菌や寄生虫のことを考えると、生肉、卵、青魚、淡水魚、貝類、イカ、鮭、シロウオなどの生食にはリスクが全くないとは言えませんので、生食する際は十分な注意が必要といえます。

(2009/12/1 更新)