医務室より

台風6号が去っていきましたが、いよいよ夏本番です。
今回は、「熱中症」について書きたいと思います。

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「熱中症」とは・・・
高温多湿な環境下で、水分や塩分のバランスがくずれたり、体温調整機能が働かない事で体内に熱がたまり、筋肉痛や大量の発汗、さらには吐き気や倦怠感などの症状が現れます。
重症になると、意識障害などもあります。
高温多湿な状況下にて、体調がよくない、また、暑さに身体が慣れていないなど、個人の体調による影響が組み合わされる事により、熱中症の発生が高まります。

※特に高齢者は注意!!
熱中症の患者のおよそ半数は65歳以上の高齢者です。
高齢者は、暑さや水分不足に対する感覚機能が低下し、さらに暑さに対する体温調整機能も低下していきます。
のどの渇きを「渇いた」と感じた時には、すでにかなりの水分不足になっています。
そのため、高齢者の方は、特にこまめな水分補給が必要です。
また、暑さを感じていなくても、扇風機やエアコンを使って温度調整するよう心がけましょう。

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当苑では、利用者の方に快適に過ごしていただけるよう室温調整し、朝はできるだけ自然の風を入れるなど、工夫しながらよりよい環境にできるよう努めています。

また、毎日の食事や水分量の観察を行い、食事が入りにくい方や、水分の不足しがちな方に注意しながら援助を勧めています。
各専門分野のスタッフ、介護職員、相談員、ケアマネージャー、管理栄養士、看護師で話し合い、日々検討して、利用者一人ひとりによりよい方法を考えながら、体調の管理、熱中症予防に努めています。


                                              (更新日時 2011/7/26)