さざなみ苑医務室より

こんにちは。
さざなみ苑で看護師として働いています、坂上です。
今日は、「嚥下障害」について、詳しくご紹介したいと思います。

嚥下障害とは・・・
 ・口から入ってきた食べ物や飲み物が何らかの理由で食道に入らず気管に入ってしまう事ををいいます。

原因は・・・
 ・食べ物の通り道の構造に問題があってうまく飲み込めない場合。
 (口内炎・舌炎・扁桃腺炎など)
 ・食べ物を送り込む器官の動きに問題があってうまく飲み込めない場合。
 (血管障害、腫瘍、パーキンソン病、末梢神経炎など)
 ・うまく食べ物を飲み込めないにもかかわらず、検査しても異常が見られない場合。
 (心身症、ヒステリー、うつ症など)


以上が、嚥下障害についての説明になります。
お分かりいただけましたでしょうか?
では、次は嚥下障害にならないためのポイントを3つに分けて紹介いたします。

1.食事前の観察のポイント
 ・しっかり覚醒しているか。
 ・姿勢はよいか。
 ・食事に口腔ケアは必要か。
 ・体勢の保持時間はどのくらいか。

2.食後の観察のポイント
 ・口腔内の観察(口腔ケアの介助)
 ・胃食道逆流の有無の確認(ギャッジアップなどで予防に努める。)。

3.食事以外の観察のポイント
 ・寝息や寝る姿勢の観察。
  (寝息がゴロゴロと痰のからむ音になっていないか。仰臥位(仰向け)で顎を突き上げた姿勢で寝ていないか)

などです。
私たち看護師も日々こういった事を観察しながら業務にあたっています。

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                                          (更新日時 2014/6/8)