12月の苑内研修

こんばんは ユニット相談員&ケアマネの上嶌です。
週末は、雪、降りましたねー⛄

さて、毎月行われている苑内研修ですが、12月は「シーティング」
でした。
担当は藤井(拓)くんです。外部研修の伝達をしてもらいました。
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ベッドから起きて、座って生活する(食事する、トイレに行く、
お風呂に入る)、そこが僕たちの仕事のスタートになりますが、
そのために必要なのが、「シーティング」です。
「座る」というのは、ただ起きて車椅子に乗ってもらえばそれで
良いということではありません。意欲的に生活しようと思えば、
個々に合わせた座り方というのを考えていかなければいけません。
自分自身も認知症ケアの次に重視しているのが「起き上がり」と
「シーティング」であり、セミナーを受講して著名な先生方に教えを請い、
職場でも参考書をたくさん購入してもらっています。
しかし、この「シーティング」というのは簡単ではありません(+o+)
今回は藤井(拓)くんが、すごく分かりやすい資料を作ってくれまして、
基本的なことがとても理解しやすい資料でした(^-^)
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さて、実技で資料の内容をおさらいしていきます。
車椅子というのはもともと搬送用で作られているそうで、特に筋力が
弱っている人が長時間座るのはしんどいです。
さらに、体に合っていないと姿勢が崩れていきます。
最近は個人の体に合わせやすい「モジュール型」が増えてきていますが、
施設にはまだまだ旧型の車椅子が多いです。
できれば、体に合った普通の椅子に移乗できると良いですが、日常的に
移乗が難しいケースもありますので、普通の車椅子を体に合わせていく
ことを考えないといけません。
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今回は基本なので①高さ(下腿長)②座幅・奥行③背もたれの高さ
④アームレスト高さについて、職員がモデルになって、みんなで考え
ながら実習しました。
全てのサイズが合ってくると、変な体の緊張がなく、楽に座れることが
分かります。
施設の旧型の車椅子は座面高が45cmくらいあり、クッションが10cm
くらいあるので、55cmくらいの高さになります。ちなみにフットレストは
「地面」ではないので、足台で地面を作ろうと思うと、職員の身長でも
この高さの足台が必要になります。
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あと、古い車椅子というのは座面がたわみ、筋力がない人はその座面に
座るとまっすぐに座ることができません。そこで、座面に板を敷き、その上に
車椅子クッションを置くことで、姿勢がしっかりして、生活がしやすくなります。


介護の仕事というと「やさしくお世話する」というイメージがありますが、
実際にはこういった「技術」によって生活意欲を高める=「自立支援」の
仕事であり、日々の勉強は大変ですが、頑張っていきたいと思います
( `ー´)ノ

2017/1/19 更新