お風呂について(ユニット)

続けて上嶌がアップします。
看取り介護のお話を一つさせていただきます。

3月上旬から、しんどいと起きるのを嫌がられ、
食事も水分も徐々に進まなくなっていました。
お風呂も「行かん」とずっと寝ておられました。
徐々に言葉も発することができなくなっていましたが、
日曜日に「風呂へ行きたい」と一言だけ話されました。

自分はその日休日だったのですが、たまたま別件で
苑に来てまして、ユニットの職員さんからお風呂に
ついて相談があり、「座位もなかなか保てないので、
特浴(機械浴)を借りようか?」という話しもでましたが、、、
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「特浴は本人が入りたいと思う風呂とは違うのではないか、
本人は『風呂に入りたい』と言っている」
という結論になり、個浴(普通の家庭風呂)で入浴すること
になりました。
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その時まではしんどそうな表情もありましたが、入浴中は
気持ちが良いと言われ、入浴後はとても穏やかな表情で
過ごされました。
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身だしなみも整え、男前にすっきりした表情となりました。
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この数日後に旅立たれましたが、とても穏やかな表情での
旅立ちでした。
生活を支える「介護」には正解というものがなく、したがって
その延長である「看取り」にも正解がありません。
それは本人のみが知るところですが、入浴後からの表情を
見て、自分の(職員の)自己満足かもしれませんが、
「いいお風呂に入れて良かった」のではないかと思います。

お風呂の大切さを勉強させていただきました。
ありがとうございました。